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ソーラーカープロジェクト6度目の優勝を果たす

開催日:
2012年8月 3日
開催日2:
2012年8月 4日
開催地名:
鈴鹿サーキット国際レーシングコース

詳細

日 時  平成24年8月3日(金)~8月4日(土)

場 所  鈴鹿サーキット国際レーシングコース

 

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 8月3日(金)午前中に出場チームの書類検査があり、合わせて公式車検が昼間開催された。

 その後、昼 13時40分からオリンピアドリームチャレンジと称してフリー走行を2時間コースを走り回りました。

 

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 8月4日(日)11時10分よりスタート前チェックを受け、スタートの準備に入りました。

 

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 いよいよ12時より決勝レース開始となり、5時間耐久レースのスタートとなった。

 

★見どころ

 

■太陽の光をエネルギーに鈴鹿を駆け抜けるソーラーカーレース鈴鹿2012開催

 太陽光で発電するソーラーパネルを動力源とするもので、様々なクラスに分けられ、それぞれの優勝を競う。

 その中で最も早く走るのがドリームクラスで、これにFIAの規定で製作されるFIAオリンピアクラスとソーラーパネル出力が800Wに制限されるチャレンジクラスが加わり、混走で5時間の耐久レースが行われる。

 また、ソーラーパネルの出力が480Wに制限されるエンジョイクラスのマシンによる4時間耐久レースも同時開催される。

 

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■昨年はドリームクラスで平均速度95キロを記録した更なるスピードアップ、デッドヒートが予想される5時間耐久レースです。

 

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 2010年までドリームクラス、FIAオリンピアクラス、チャレンジクラスは4時間レースを2日間かけて開催していましたが、昨年から走行時間を1時間延ばし、5時間レースに、2日間開催していたが1日に短縮になった。

 このためスプリントレースの要素が加わり、エネルギーマネジメントをしながら、より早く走行することが求められる様になった。こうなるとタイヤをはじめ車体に大きな負担がかかる過酷なレースへと変換。

 昨年のドリームクラス、OSU大阪産業大学と芦屋大学ソーラーカープロジェクトによる優勝争いは終盤まで接戦が続き、両チームともギリギリのエネルギーマネジメントを強いられた結果、トップを走行していたOSU大阪産業大学が残り10分を切った時点で充電パワーを使いきりストップ、逆転トップに立った芦屋大学チームも5時間経過後、コントロールラインにたどり着く前にストップしてしまった。

 幸いソーラーパネルからの充電で再スタートでき、何とかチェッカーフラッグをうけることができた、手に汗握る戦いであった。2012年は昨年のノウハウも生かされ、他のチームも大きくスピードアップするのは確実、昨年を上回る激戦が展開されそう。

 

■国際規格のFIAオリンピアクラス。

 

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 昨年、優勝の芦屋大学ソーラープロジェクトの連覇を止めるチームが現れるかに注目が集まったFIAオリンピアクラスは、2008年から始まったソーラーカーレースの国際規格車両他のクラスが3輪になっているのに対し、4輪が義務付けられ、ヘッドライトやテールランプ、方向指示器などの装備も必要で、公道でのレースを視野に入れた企画となっている。参加台数も年々増加し、昨年は、芦屋大学ソーラーカープロジェクトチームが、2位に大差をつけて優勝。 

 今年は、芦屋大学ソーラーカープロジェクト連覇を止めるチームが現れるかがポイントです。

 

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★今年のソーラーカーレース観戦記

 

 8月3日は、レース参戦に向けた厳しい車検及び本戦におけるスターティンググリッドを決めるタイムアタックが行われた。

 本学のソーラーカープロジェクトは、鈴鹿サーキット国際レーシングコースにおけるソーラーカー部門のコースレコードとなるタイムで、翌日に控えた決勝レースでのポールポジションを獲得した。

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 5時間耐久の決勝レースは、8月4日正午に灼熱の日差しの中、1stドライバーの三浦 愛(機械工学科2012年卒)さんによって、スタートが切られた。途中、往年のライバルとされる芦屋大学チームと抜きつ抜かれつの場面もあったが、終始、本学が首位を譲る事はなかった。

 午後1時過ぎには、空が曇り始め、太陽光をエネルギー源とするソーラーカーにとってペース配分が難しくなる場面も見られたが、本学チームはライバルの様子を意識しながらも、自分たちの立てた目標通り淡々と周回数を重ね、開始から3時間30分に、ドライバーを三浦 愛さんから、2ndドライバーの須藤 隆(教育支援センター助手)さんへ交代した。

 

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 また、ビットインの際にはフロントタイヤ2輪の交換を行ったが、ここでも日頃の練習の成果が発揮され、チームメンバーの迅速な作業により、首位を譲ることのないままコースに復帰した。

 その後も本学チームは、終始安定したレース展開を行い、レース終盤には2位との差を1LAPにまで広げ、本学ソーラーカープロジェクトは最高周回数でチェッカーフラッグを受けた。

 これにより本学チームは2年ぶり6度目となる総合優勝に輝くことになった。

 

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★8月5日には、2012Ene-1GPレース開催

 

 Eneー1GPレースは、単3エボルタ電池を動力源に競う『2012Eneー1GP SUZUKA』が8月5日、鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで開催された。

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   今年は新設された中学生チームなど80チームの約50台が競い合った。

 

★見どころ

 

■Eneー1GPは昨年8月に国際レーシングコースを舞台に始めて開催。

 今年はタイムアタックをコース2周から3周に増やし、参加しやすいように車両規定、競技内容を見直した。

 高校生・大学・専門学校・一般に加え、新設された中学生を対象としたクラスには、県内のほか長野県などからもエントリーがあり、若い世代からのチャレンジが見どころとなっている。

 レースは、『車重制限なし』と『車重35キロ以上』の2部門で、1周のタイムアタック。インターバルを置いて合計3周し、タイム合計と走行距離で争う。

 この間、電池への充電は禁止。40本の電池の容量でアップダウンや急カーブもある国際レーシングコースを攻略するため、パワーの配分を始めとしたエネルギーマネジメントが問われる。

 本学は、2チーム(新エネルギービークルプロジェクトとEIectricVehicleプロジェクト)が参戦した。

 

★レース観戦記

 

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  Electric Vehicleプロジェクトは、電気自動車部門におけるディフェンディングチャンピオンとして大会に望んだが、2回目の走行時にヘアピンーカーブ付近にて車両トラブルのせいもあり、惜しくも表彰台を逃す結果となった。

 

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 また、乾電池自動車部門に参戦した新エネルギービークルプロジェクトは、終始安定したエネルギーマネジメントと学生たちの懸命な努力が実り、KV-1クラス大学・高専・専門学校部門においてクラス優勝を飾ることが出来た。

 

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★最後、参加した選手にインタービュー

 

 ソーラーカーレースと乾電池自動車部門でチーム代表を務める村上雅享(入試課・プロジェクト支援)さんと、両プロジェクトの車両開発における技術指導を行った須藤隆(教育支援センター助手)さんは声を揃えて、『これらの成果は、応援して下さった皆様のお陰であり、何よりも諦めずに一生懸命頑張った学生たちの努力の成果です。』といい、ソーラーカープロジェクト学生代表を務める小野田隼人さんは、『昨年は大変悔しい思いをしたので、今回は総合優勝することができ、非常に嬉しく思います。継続して何かをやり遂げることは素晴らしい成果を生み出すことを学びました。』と、笑顔で話をしていました。

 

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      皆様のご支援に感謝申し上げます。

今後も応援をお願いいたします。

 
≪レポート:広報事業部  神馬克之≫  

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