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「新エネルギービークルEne-1GP鈴鹿試走会」報告

開催日:
2015年6月12日
開催地名:
鈴鹿サーキット

詳細

「新エネルギービークルEne-1GP鈴鹿試走会」報告 

 

  プロジェクト共育のひとつのテーマである「新エネルギービークルプロジェクト」から、本戦に向けて試走会の報告がドライバーを務める現役学生の林君(工学部機械工学科4回生)よりありました。

 
  6月12日(金)に鈴鹿サーキットで行われたEne-1GPの試走会に参加しました。3年連続でドライバーを務めます。昨年は本選の1stアタックで左フロントタイヤがパンクしてしまい、もう少しの所で完走できず、悔いの残る結果となりました。今年は大学生活最後の大会でもあり、モーターのパワーをアップして臨みました。
  当日は雨が降り、一時は走行中止を検討しましたが、路面状態は走行可能ギリギリまで回復したので、午前は一回試走しました。昨年よりも車の速度は上がりましたが、鈴鹿の急勾配でのパワーが少し落ちてしまうので、しっかりと坂を登りきれるか心配でした。確認を含めて一度は走らなければ、不安を抱えた状態で本番を迎えなければなりませんでした。路面はまだ濡れていたので、スピードよりも、低速・過負荷で登りきれるかの試験を行うことにしました。
 
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  スタート後、2コーナー立ち上がりで前を走る数台がスピンしていたため、それを避けるために少し大きくハンドルを切ってしまい、スピンしました。
  速度は40[km/h]程でしたが、グリップを完全に失い3回転してコースアウトして止まりました。初のスピンだったので、バレルロールしないかヒヤヒヤしましたが、幸いにもカウルは装着していなかったので、なんとか自力で復帰して再度走り始め、登れるか心配だったダンロップコーナーに突入しました。手前でスピンしてしまったので助走がほぼない状態となり、速度は歩くよりも遅くなったのですが、何とか登りきることができました。この坂を越えてしまえばあとは自分がミスしない限りは安定して走行できるので、一回目の走行テストはこれでなんとか終了しました。

 

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  午後は天候、路面状態共に回復し、フル装備での走行テストを行いました。目標はモーターの出力を考え、前年よりも30秒速いタイムで戻ることです。
  スタートの立ち上がりもよく初めは順調だったのですが、やはりダンロップあたりから前を走る車が邪魔をして、ライン取りが上手くいかずに速度をなかなか上げられませんでした。走行中は特に異変もなく安定していましたし、心配していた坂も十分な速度があったので無事に登りきりました。
  気になるタイムは昨年とほぼ変わらない結果でした。やはり途中の車両のつかえが影響したものと考えられます。本選ではもう少し前がクリアな状態での走行が見込めるのでタイムがもう少し良くなることを期待しています。

  今年で鈴鹿サーキットでのレースは最後となります。本戦では今までの経験を生かしてミスをしないように走り切り、しっかりと表彰台に立って終われるように頑張りたいと思います。  

 

記事 : 林 洋光(工学部機械工学科4回生)

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