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角谷 喜一郎さん(S53年度 経営学部 経営学科卒)のご紹介

『始めなければ何も始まらない』

角谷喜一郎さん編集済.jpg

野迫川村村長

角谷 喜一郎 さん

(かどたに きいちろう)さん

S53年度

経営学部

経営学科卒

経歴

          S.54年4月  野迫川村役場勤務

          H.21年7月  野迫川村役場退職

          H.22年6月  野迫川村村長就任

                 現在 3期目


 野迫川村(奈良県吉野郡)
 

野迫川村(のせがわむら)は奈良県の西南端に位置し、和歌山県と隣接しています。

村の北部には高野山があり、南には高野龍神国定公園の一部である伯母子岳や護摩壇山が連なる雄大な山並みが望めます。

冬季は寒冷で多量の降雪があり、夏季は涼しく避暑地として知られ、雲海が発生するスポットとして人気があります。

野迫川村の人口は、H31年3月末388人。本州で一番人口が少ない村となっています。

  野迫川村HP
   大学時代
   
 

当時の大学は男ばかりで全く色気のない学生生活を送りました。

ゼミの先生が仰った「トンボと蝶がしりつなぐ」と「敵は怖くない、味方が怖い」という奥深い言葉を今でも覚えています。
   
 ◆  仕事について
   
 

・モットー

「始めなければ、何も始まらない」

少しのリスクがあっても、始めることが大事だと思います。

・山づくりから森づくりへ

木の生産は、親子3代60年から4代85年になりました。人工林から自然林に戻し、その自然林を生かしたしいたけ栽培を行うという山林を循環させる取り組みにより、林業・産業振興を推進しています。それは、保水力に優れた自然林による災害に強い森づくりにもつながります。山に興味を持ってもらうと里山の整備につながり、獣害被害も少なくなります。

・子育て支援

小中連携一貫教育

校舎は、保育所から中学校まで一体校舎です。2年に1回、野迫川中学校の生徒が海外研修として(全額村負担)、国際交流のあるスロバキア共和国(ビソケ・タトリ市と姉妹都市提携)やグアムへ訪問しています。

   
 ◆  災害を受けて
   
 

平成23年9月に発生した、紀伊半島大水害で被害を受けました。最も深刻な被害を受けたのが私の住む「北股地区」でした。人的被害はなかったものの、8haの山腹崩壊があり、土砂ダムができ、河道閉塞等により地区住民全員避難し、2年8カ月の仮設住宅住まいを経験しました。

仮設住宅にすんでいる首長として取材や講演依頼を受けましたが、仮設住宅生活の中で一緒に暮らす村民の皆さんが、不自由な生活の中でも工夫をして暮らし、村に対して無理難題を一つも言ってこられなかった、村民の素晴らしさをお話ししてきました。

日赤や各種団体の支援、自衛隊の安全確認、国や県による仮設住宅の建設、災害復旧工事等、日本はありがたい国だと実感しました。

今までは、自然を守っていくと言ってましたが、それは大きな間違いでした。自然の猛威、力には到底勝つことはできません。これからは、自然と一緒に生きていきたいと思います。

   
 ◆  今後のこと
   
  人の顔が見える・声が聞こえる。388人の村ですが、一人ひとりが笑顔で楽しく活き活きと暮らせる、388人が一緒に生きる、小さくてもキラリと光る村づくりに今後も取り組んでまいりたいと思います。
   
 ◆  趣味
   
 

無趣味です。老後を考えたら何か見つけようと思っています。

しいて言えば、車(洗車)、孫と遊ぶ(今一番楽しく、ストレス解消になっています。)
   
 ◆  大学、校友会に望むこと
   
  卒業してから40年。大学や校友会の皆さんにお声をかけていただきありがとうございます。

皆さんに野迫川へお越しいただき、野迫川村の風を肌で感じて頂きたいと思います。

大阪産業大学と大阪産業大学校友会が、これからも益々元気に活躍される事をお祈りいたします。
取材・記事:広報事業部

 

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