世界最高水準の技術力を社員の誇りとしている。『世界一細いステンレス線9ミクロンの製造』 |
「大阪コートロープ株式会社」 代表取締役社長 加納川 快明 さん 1974年度卒 経営学部・観光経営学科 |
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見えないところで活かされるロープを作っています。 ・極小駆動用ロープ 見えにくいところで強いロープを作っています。 ・極細 H I テンションロープ 見えるところで輝くロープを作っています。 ・装飾用カラーコーティングロープ |
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簡単な仕事の概要 | ||||||||
極細ステンレスワイヤの伸線から撚線、ナイロンコーティングに至るまでの一貫生産を有し、それぞれの各分野に高度な技術を擁する。全国でも数少ないメーカーとして活躍。今後も技術高度化は勿論のこと、各産業界のニーズに対応すべく、線材、構成、被覆材の多様化等、新製品の開発に取り組んでいます。 |
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業務内容 | ||||||||
(1)OA機器(駆動用)ワイヤロープの伸線、撚線及びコーティング (2)釣り用、ジェリー用ワイヤロープの伸線、撚線及びコーティング (3)建築用材料としてのワイヤロープの伸線、撚線及びコーティング (4)英国”グリップル社”製グリップルの販売業務 (5)仏国”エクスバナー社”製エコタイの販売業務 (6)前項に付帯する一切の業務 |
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職歴 | ||||||||
1974年に大学卒業後、朝日ミニロープ株式会社『現・朝日インテック株式会社』に入社しました。朝日ミニロープは、ロープのコーティング会社で、学生時代に、父親の友人の紹介で朝日ミニロープにアルバイトとして入り、そこでロープの魅力に取り付かれ、興味が湧いてきました。その後、『朝日ミニロープを大きくするので工場長として頑張ってほしい』と社長に言われ、技術に関しては、姫路工業大学から採用を考えている事を伝えられました。私としては、技術を磨きたかったので、朝日ミニロープを退職することにし、朝日ミニロープに素材ロープを納めているヱビス工芸社に再就職をいたしました。ヱビス工芸社では、ロープの技術を勉強しながら、いずれはロープの会社を立ち上げたいと密かに思っていました。 その後、ヱビス工芸社が火災に合い、全焼となりました。社長は、『会社継続はしない』と申し入れがあり、退職金代わりに焼き爛れたロープコーティング機械を貰い受け、大学時代の友人に協力を求め機械を(友人と一緒に)整備し、磨き上げ、作動が出来るようになりました。 その後、この機械をベースに会社を設立するようになりました。尚、機械は今でも現役です。 1981年10月設立『大阪コートロープ工業所』加納川社長33歳。1985年に営業規模拡大に伴い組織の充実を図り法人化、大阪コートロープ株式会社として発足。 |
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世界一細いステンレス線『極細9ミクロン』開発の真相 | ||||||||
ワイヤメーカーとしては、極細として11ミクロン~10ミクロンのステンレスワイヤが主流でしたが、世に無い物を作ろうと思ったのが9ミクロンの開発でした。従業員に目標を持たせ、チャレンジをさせました。従業員のチャレンジ精神を植え付け、従業員の為にもまた、会社の為にもなりました。私としては、『従業員に助けられた』気持ちです。『世界一』という名の魅力を感じてほしい。 その後、世界から各業界からも注目を浴び、工場見学にも頻繁に来られるようになりました。又、色々な提案も頂くようになりました。例えば『医療関係の提案もあり』今後の展開が楽しみです。 |
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大学時代の思い出 | ||||||||
大学時代は、勉強は勿論ですが、アルバイト・マージャンなども勉強しました。 |
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◇ | 校友会に望むこと | ||||||||
大学という『ふるさと』があり、故郷に帰り、友人との出会い、癒せる場所があれば良いのではないか。故郷から色々な繋がりも出来るだろう。 現在、大阪産業大学出身の従業員が3名います。 |
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趣味 | ||||||||
ゴルフと釣りがありますが、体を動かすことが好きです。昔から綱引きで健康づくりをしていました。大阪府の大会で優勝し、全国大会で沖縄にも出場したこともあります。今は、ジム通いをしています。 |
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◇ | その他 | ||||||||
会社として2025年に上場したいです。 私のスタートとである朝日ミニロープ(株)(現・朝日インテック(株))が3人の従業員から立ち上げ、今は、上場(東証2部)し、世界へ躍進しています。私の師匠が会長をしています。社長の仕事は、色々な情報集めが仕事であり、自分としての判断材料にもなります。広く・浅く進め、変化に対応できることが必要だと思います。 自分一人では、たかが知れています。会社のこと・従業員のことを踏まえて判断は慎重にしていくのが、信条です。 |
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取材:広報事業部 宇崎敏明 記事:広報事業部 神馬克之 編集:事務室 北井紗織 |